« 平成27年度第3回司法書士会東濃支部研修会 | トップページ | 土岐市でシマウマ逃走中 »

2016年3月 2日 (水)

法を枉(ま)げずに法に情けを注ぐ

昨日、「認知症事故訴訟」の最高裁判決を聞いて、最初に思い浮かんだ言葉は、これでした。
 「法を枉(ま)げずに法に情けを注ぐ」
 この言葉は、忠臣蔵の赤穂義士の処分を巡って、幕閣で議論が二分したとき、政治顧問だった荻生徂徠が「切腹説」を採る理由として挙げた言葉です。
 今回の最高裁の判決は、在宅介護の実態に即し実情を理解した判決だったと思います。

先ほどの荻生徂徠の話は、江戸落語で「徂徠豆腐」として演じられています。

徂徠豆腐( 引用 wikipedia)
 落語や講談・浪曲の演目で知られる「徂徠豆腐」は、将軍の御用学者となった徂徠と、貧窮時代の徂徠の恩人の豆腐屋が赤穂浪士の討ち入りを契機に再会する話。
 江戸前落語では、徂徠は貧しい学者時代に空腹の為に金を持たずに豆腐を注文して食べてしまう。豆腐屋は、それを許してくれたばかりか、貧しい中で徂徠に支援してくれた。
 その豆腐屋が、浪士討ち入りの翌日の大火で焼けだされたことを知り、金銭と新しい店を豆腐屋に贈る。
ところが、義士を切腹に導いた徂徠からの施しは江戸っ子として受けられないと豆腐屋はつっぱねた。
 それに対して徂徠は、「豆腐屋殿は貧しくて豆腐を只食いした自分の行為を『出世払い』にして、盗人となることから自分を救ってくれた。法を曲げずに情けをかけてくれたから、今の自分がある。自分も学者として法を曲げずに浪士に最大の情けをかけた、それは豆腐屋殿と同じ。」と法の道理を説いた。
 さらに、「武士たる者が美しく咲いた以上は、見事に散らせるのも情けのうち。武士の大刀は敵の為に、小刀は自らのためにある。」と武士の道徳について語った。これに豆腐屋も納得して贈り物を受け取るという筋。
 浪士の切腹と徂徠からの贈り物をかけて「先生はあっしのために自腹をきって下さった」と豆腐屋の言葉がオチになる。

|

« 平成27年度第3回司法書士会東濃支部研修会 | トップページ | 土岐市でシマウマ逃走中 »

訴訟・判例」カテゴリの記事

コメント

物知りの西川さん、どこで、知識を得るのcoldsweats01

投稿: 小瀬木 | 2016年3月 3日 (木) 19時56分

物知りやおまへん。
一を聞いて十をしゃべる。
だけのことです。

投稿: 西川博和 | 2016年3月 4日 (金) 09時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547596/63288698

この記事へのトラックバック一覧です: 法を枉(ま)げずに法に情けを注ぐ:

« 平成27年度第3回司法書士会東濃支部研修会 | トップページ | 土岐市でシマウマ逃走中 »